儲からない?
本日は「サイゾー」の5月号を読みました。
何故なら3ページに渡ってスフィアリーグの記事が載っていたから。
今日はこれについて触れます。
テーマは、ガッタスも撤退したスフィアリーグが全然儲からないことについて。
はっきり言ってシビアな内容でした。
- まずはスフィア参加チームの支出について。
いわゆるランニングコストですね。
これは厳密にはチームの抱える選手数や練習頻度によっても変わるんですが平均をざっと取ると「月に100万円」だそうです。
チームを維持するだけで年間1200万円必要だとか。
支出の内訳は練習会場使用料、用具・備品代、移動費などなど。
週に5・6回練習するチームは会場を月極めで借りたりしてるみたいですね。
あと、carezzaやガッタスなどの単体事務所チームは「練習も仕事のうち」、で話は済みますが事務所混成チームはそういう訳にもいかず。
混成チームの中には練習に参加するたびに選手にギャラを支払うチームもあるとか。
南葛シューターズは有名な話ですが選手の練習終わりの食事代が出ないんで高橋陽一監督が毎回自腹で選手にご馳走してるみたいですね。
どのチームも家計は火の車です。
- 次は収入について。
まずは大会ごとのチケット収入。
スフィアの年間シリーズ本戦のチケット収入は1大会で約1000万円。
ここから運営費と主催者にお金が行き渡った残りを参加11チームで均等に配分するんだとか。
お客の過半数がガッタスファンだとしても、あくまでもガッタスの取り分は11分の1。
この辺の不満もガッタス撤退の要因のひとつだった可能性は否定できません。
簡単に計算してもわかるように各チーム、100万円も貰えません。
つまり1ヶ月のランニングコストさえも埋めれないんです。
で、もうひとつの大きな収入源がスポンサー収入。
各チームのユニフォームの一番目立つところ、胸スポンサーの料金が年間で1000万円。
なんだ、これでペイできるじゃん!.....と思ったら大間違い。
この価格はガッタスをはじめとする一部の人気チームの値段です。
チームによっては胸スポンサーで20〜30万円ってとこもあるらしいです。
そういえばサポーターの中から個人スポンサーを募ってたチームもありましたね。
- ここまでしても各事務所がスフィアにしがみ付く理由、それはお金ではない部分。
メディアに露出して活躍すればサッカー関係の仕事がもらえるからです。
ミスマガジンの加藤未央さん・加藤理恵さん、carezza小島くるみん、シューターズ松原渓ちゃんなどは成功例ですね。
でもサッカー番組関係者の目に止まるためには生中継が入るトップリーグをキープしつつ1試合でも多く試合をするために「負けないフットサル」をする必要がある。
これが後に勝利至上主義へと変貌していくわけですよ。
まさに悪循環。
- 次に現状のスフィアについて。
まずはガッタスですが、ガッタスの生みの親といっても過言ではない瀬戸由紀男社長がガッタスから離れたのはおいらは以前から知ってましたがそれについての詳細もわかりました。
時期としては2005年末。
関連会社のアップフロントワークスに瀬戸さんが異動になったのがきっかけみたいですね。
そういえば739カップ全盛だった2005年はガッタスも「万才!フットサル」「スピリッツ・オブ・ガッタス」「娘DOKYU!」「フットボールニッポン内サイト」など挙げればキリがないくらい万全のバックアップ体制でした。
野田社長もBUBKAのインタビュー中で「S社長」と表現しつつ、瀬戸さんのフットサル愛を絶賛してましたし。
それが最近では.....
「万才!」の第2弾も発売日が延び延びになってます.....
そして瀬戸さんと並び、もうひとり芸能界フットサル設立の立役者がいます。
瀬戸さんにオファーを出したJFA平田竹男専務理事。
彼も2006年7月に任期満了で日本サッカー協会理事を退任したそうです。
ガッタス、スフィアの生みの親の二人が立て続けに抜けたことは大きすぎますね。
昨日も触れたように、今年のスフィアの「後援」にはアップフロントもJFAも名前がありませんからね。
- そして謎だらけだった「スフィアリーグ事務局」の実態も判明。
中身はフジテレビの社員3人+各事務所の代表者、による組織だとか。
まさかフジ側がたったの3人だとは思いもよりませんでした!
しかもフジ側に発言権はほぼ無かったらしいです。
さらには一番発言権のあるアップフロントが主催者側の立場にあるためにあまり口を挟めず。
事務局は実質、ほぼ機能していなかったらしいです。
もう、一部の大手事務所の思い通りになってたとか。
そういえば監督会議なんかも「失望した野田社長が欠席しまくってた」、とかいう話も聞きましたからね。
助っ人ひとりまで、なんていう大事なルールがうやむやになったり。
遠投アリなんていうどうでもいいルールがやけに徹底されてたり、迷走ぶりはこっちにも伝わりましたからね。
- まぁ、こういう感じの内容がざっと書かれてました。
やはり知りたくなかった部分も正直ありましたね。
でもいろいろあってもスフィアは今年も開催されます。
去年、問題だった部分もいくつかは解決されてるとおいらは感じてます。
もうね、先のことを考えるとつまんないんで。
とりあえずは今年もスフィアがあることの喜びを感じつつ、今を思いっきり楽しみたいと思います。
それしかおいらにはできないですからね。
ってなわけで、今回もやります!
「開幕戦予想ダービー」
詳細はこちらから
http://d.hatena.ne.jp/morning-ookami/20070420
現在の参加者
おっくーさん・放浪詩人さん・TALさん