恋サルマッチレポ 6
はい、ではレポも第3試合のFANTASISTA vs XANADU loves NHCへ。
この試合は「チャンピオン対決」と位置づけられましたが、煽りVTRもそういう作りに。
最年少チャンピオンファンタ vs 最年長チャンピオンザナの世代闘争、というテーマでの煽りでした。
今回の大会は一貫してプロレスを意識した流れが見えますね。
まずはザナが入場。
今回からザナは新入場曲なんですが、イマイチ印象に残らない曲でした。
この「新入場曲」がザナの「新たな一面」「重大発表」だったのかどうかは来週の恋サルで明らかになると思われます。
メンバーに目をやるとクルクルキューティクルの早房結香さん、前田友理香さんが本業のため欠席してます。
松本美佳里さんはこの日は学校のテストだったそうですが、無事に試合には間に合いました。
この試合、本来は第2試合の予定が急遽第3試合に変更になったのは学生組が休まないための対策だったと思われます。
次にファンタも入場。
こちらも入場曲は華原朋美さんの曲ではなく「青いフィールド」になりました。
ファンタは受験のために一時休業していた鎌田あかねちゃんが復帰。
それでも一時期のことを考えるとずいぶんメンバーが減って寂しくなりましたね。
この試合はチャンピオン対決ということもあり観戦するスフィアリーガーも一気に増えました。
chakuchaku J.bからは三宅梢子ちゃん、石原朋香さん、優木沙和さん。
その後も新人の選手が続々と集まってきました。
南葛シューターズからはKONANちゃん、松本さゆきちゃん、横山可奈子ちゃんがいました。
ってことで試合開始。
ファンタのスタメンは奥山明日香・戸井田アンナ・丸山葵・かりん・青谷優衣の不動のスタメン。
真っ向勝負です!
受けて立つザナは中村真弓・小由里・MANAMI・松本美佳里・たしろさ........ではなく、安田美香!
久々のやっさんがスタメンでファンタスティック4がそろい踏みです!
これはアツい対決ですよ!!
しかし、試合が始まってすぐに異変に気付きました。
ファンタが全然攻められないんです......
ボールを全く相手コートまで運べない......防戦一方!!
原因はかりんを軸に試合を組み立てようとしてるんですが、そのかりんがことごとく止められてるんです。
もうファンタの軸はかりん、こんなのは誰だって知ってるんです。
2人がかりでもいいからかりんを止めれば攻撃の起点を崩せる、これはもはやスフィアの常識。
これをきっちりやられたファンタは完全に手詰まりに。
感謝祭のときもファンタは蹴竹Gにこれをやられてノーゴールに抑えられました。
新たな攻め方をファンタは今後、きっちり作らないと去年の夏のような猛威はふるえないと思います。
ってことで鬼のように攻めていたザナに転機が訪れたのは前半の半ばのこと。
ゴール前の混戦を制したMANAMIがあすぴーが飛び出してしまい無人になったゴールにシュート!
見事なファインゴールでザナ先制。
MANAMIも恒例のハンドスプリング。
感謝祭のザナ vs TEAM dreamも先制点はMANAMIでしたね。
彼女って先制点の目立つゴールを常に挙げてる印象があります。
今回もおいしいところを持って行きましたねw
ただ、気になったのがファンタのゴレイロ、あすぴーの表情。
不用意な飛び出しの判断ミスからの失点にちょっと心が折れたように見えました。
そして、その気持ちの整理がつかないままの、失点からの20秒後......
「ズドン!!」
と突き刺さったのが松本美佳里の強烈なシュート一閃!
これでザナが2-0。
さらに1分後、ファンタゴール前でザナはフリーキックのチャンスを得ます。
キッカーは小由里。
このときの両チームの選手のポジショニングを見て、隣に座っていたビッフィーさんが一言、
「小由里、直接狙いにいきますよ!」
その瞬間、まさに小由里は直接シュートを選択。
ボールは美しい弧を描いてゴールに吸い込まれました!!
さすが、予想通りでしたね。
リプレイを見ると田代さやかちゃんがいいおとり役になってます。
計算しつくされたプレイでした。
でも、ゴールが決まっていちばん驚いてたのは蹴った小由里本人でしたけどねw
ってことで約1分半で怒涛の3得点!!
会場も
「ザナ強ぇ〜よ!!」
とどよめきまくり。
実はおいら、いよいよにして前日の1時間睡眠の影響で、前の試合から強烈な睡魔に襲われてたんですよ.......
でもこのザナの猛攻に興奮して一気に目が醒めましたもん!
この瞬間からは睡魔も吹き飛んで最後まで一気に見れました。
それくらいこの猛攻は見ていて気持ちよかったです!
ってことでここでハーフタイム。
ファンタは完全に気落ちしたあすぴーに変えて鈴木彩ちゃんを後半のゴレイロに持ってきました。
一方ザナは余裕ができたんで滝島梓さんを後半のスタメンに起用。
さらにピヴォには平塚奈菜ちゃん!!
ある意味、推せる布陣です!
パコさん、奈菜ちゃんのプレイも興味深かったんですが、まず目に付いたのが鈴木彩ちゃん。
彼女は去年、スフィア選抜に選ばれたあたりからプレイに精彩を欠いていますよね。
今回もプレイがとにかく危なっかしいんです。
明らかにゴールの枠から外れていて、見送ればいいだけのシュートを無理にキャッチに行こうとして手ではじいてしまい、あわやオウンゴールになりそうになる場面もありました。
その後も大ハズレのシュートをさわりに行こうとしすぎていました。
最近は控えになる機会が多くて試合勘が鈍っているんでしょうね。
シュートのボールの判断が全くできていませんでした。
そんなファンタの選手の中、ひとり気を吐いていたのが青谷優衣ちゃん。
彼女は感謝祭の時よりさらに上手くなってました。
最近はファイナル→感謝祭→今回と、見るたびに成長が目に取れます。
今が気力・体力共に伸び盛りなんでしょう。
多感なこの時期に最高の環境・最高のコーチの元で技術を伸ばせる環境は誰にでも得られるものではありませんからね。
まだまだ伸びていく可能性を大いに見せてくれました。
そんな後半も半ばでおいらはふと、ひとり言に近いくらいのトーンでこうつぶやきました....
「みかりん・MANAMI・小由里が得点したんだから、やっさんも得点しないといけないでしょう! やっさん、もう一回出て来い!」
すると、両隣の仲間から、
「やっさん.........多分、もう...........出てこないと思いますよ.........」
の返答が。
ふとザナのベンチに目をやると、やっさんがめちゃくちゃ辛そうな顔をして腰をさすってます。
どうも腰に抱えた爆弾が悲鳴をあげているようです......
表情から見てもかなり状態は良くなさそう.....
でもまわりのチームメイトがやっさんの異変に気付いて
「大丈夫?」
と声をかけると、やっさんは腰をさするのを止めていつもの笑顔に戻るんです。
で、またチームメイトが試合観戦に集中しだすと、険しい表情で腰に手をやるやっさん。
限界ギリギリのところで自分と戦い、試合に出場しつづける彼女にこの日も心を打たれました。
おいらより年上の彼女がこんなにも体を張って頑張ってるんだと思うと、胸が一杯になりますね。
ってことで、ここで試合終了。
3-0ですが、このスコア以上にザナの圧勝ムードでした。
試合終了後の整列でファンタのキャプテンの丸山葵ちゃんが号泣してるのが印象的でした。
スフィアをプロレスで例えた時、ヒール役のチームがあそこやあこだとしたら。
ファンタは間違いなくベビーフェイス。
ここが強くならないとスフィアが盛り上がらないんです!
ここで泣ける、ってことはまだまだ強くなれる可能性を秘めてることだと思います。
5月にはもう一度、強いファンタになって戻って来て欲しいと思います!
ってことで次回は第4試合です!