新ルールの明暗 「暗」編

はい、今回の新ルールで、各チームの控え選手が、自分も試合に出れる可能性が出てきた、と目の色を変えて練習に励み、チームが活性化すれば、より明るい未来がスフィアには見えますね。

なんていう結論が出るのが昨日の「明」編だとしたら、今日は一方で起こりうる「暗」の部分についても考察します。

今日は、この話題を思いっきりネガティブに捉えてみます。では、改めて.......



う〜ん、新ルール発表されましたね。
相変わらず、最初の発信源が公式ではなく、蹴竹Gのコーチのラジオから、ってとこが.....
いつも芸人系チームはフライング発表してくれますね、本音はありがたいけどw

でも、裏を返せばスフィア事務局の情報管理能力はいつまでたっても甘々ですね。

で、改めてこのルールを検証していくと、問題点がいくつも浮き彫りになります。
それらを検証してみます。

  • 1試合で9人の選手を使用する、ということですが、万一、9人以下の人数しか選手が揃わない場合、どうなるのか?


これで、「出場資格なし」や「対戦相手が不戦勝扱い」なんてことにはならないはず。
なぜなら、このルールにひっかかる可能性が高いのが「Gatas Brilhantes H.P.」「FANTASISTA」「ミスマガジン」といった人気チームばかりだから。

特にガッタスは9人ぴったり、ファンタも前野るみえちゃんが休めば9人。
誰かが怪我したり、本業が入ればアウトですから、例えば8人しか来れなかったら、全員使えばOK、ってことになると思います。

ただ、考えたくはないんですが、このルールを逆手に取るチームが出てくる可能性はゼロではありません。

例えば、控えクラスの選手に大会当日に無理矢理に本業をねじ込んで

「今回、うちの○○と●●はオーディション、△△と□□は地方のケーブルテレビ番組に出演するため、今回は6人しか揃いませんでした、すいません!」

とか言いながら、バリバリの主力6人くらいで会場にやってくる、なんてチームが現われ、そしてそれを容認してしまうスフィア委員会がそこにあった場合、ほんとうにスフィアは終わると思います。

ケガなら医師の診断書、本業ならどれくらい前の時期からオファーが来た、どの程度の規模の仕事なのか、などを総合的に判断し、その欠席に作為性、意図的なものが含まれていないかを客観的に判断する体制が必要かな、と思います。


  • たとえ1秒でもピッチに立てば、試合に出場した資格が得られるのか?


これも、例えば「1分以上試合に参加しないと出場人数にカウントされない」という風に、規定の時間を明文化することはできないと思います。

例えば「1分以上」などと、時間を規定してしまえば、出場した全選手に対して、出場秒数をカウントしなくてはいけません。
これは大変な手間と人員がかかります。仮に、

「只今の試合、ガッタスが1-0で勝利しましたが、3番柴田あゆみ選手の出場時間が58秒だったため、規定時間に達せず、ルール違反によりガッタス、失格です」

なんて事態になったら、「58秒って計測した審判員を出せ!手元の計測では1分4秒だぞ!」
なんて暴動が起こって、収拾がつかなくなりそうだし。
だから、出場時間に関しては、各自の良識ある判断に委ねる、くらいが精一杯だと思います。

これも考えたくないけど、暴挙に出るチームが現われる可能性はゼロじゃない。例えば、

前半戦をベスト5のスタメンで開始。
ロスタイムに突入し、残り10数秒くらいの時点で、わざとボールをコート外に蹴り出す。
そのタイミングで、ゴレイロを残して、フィールド4人を総入れ替え、そのまま10数秒戦う。
後半はまたベスト5に戻して、そのまま最後まで戦う。

これで、「ウチは9人出しましたよ」
って顔をされて、それがまかり通るようなら、ファンは納得できるはずもありません。

これに関しては、たとえ口約束であっても、暗黙のルールのような状態で、監督会議の席で、出場時間に関しての何らかの線引きがなされていることを願うばかりです。
このあたりに関しての各チームの対応は、一回大会を見ないとわかりませんが、控え選手をどの程度の時間使うかが勝利の明暗を分けるのは事実です。


  • このルールにより、チーム間の力関係が大きく変わるのでは?


これはおいらも昨日、考察しました。
ASAI RED ROSEなんて、5thのリザーブ降格候補に一気に近づいたし、TALさんもコメントで寄せられましたが、TEAM dreamも大きく影響を受けるはずです。

一方、ガッタスは再び他チームよりもアドバンテージを得て、優勝争いに浮上してくると思います。
これはガッタスに有利なルールだと感じました。

でも、浅井やドリの控えの一部の選手なんて、
「私は一生懸命練習しても、絶対に試合に出れないし......」

なんて、心が折れてしまっても仕方ないような子もいたかもしれません。
そういう子たちが、今回のルールで、「もしかしたら試合に出れるかも」
という気持ちで、もう一回情熱を持って練習に励んだ時、週3・週4ペースで練習に励んだ時。

例えば来年もスフィア本戦があると仮定すれば、来期の開幕戦の頃には、全チームがガッタスのように、誰が試合に出ても、きちんとゲームの形は作れるチームに成長する可能性があります。

その時にはスフィアリーグは今よりも更なる輝きを増すでしょうが、それと同時にガッタスは最後のアドバンテージさえ失ってしまう気がします。

そのためにも、ガッタスこそがこの半年間、まだアドバンテージが残ってる間に、チームをひとつもふたつも上の段階に進める必要があると思います。

絶対に週2しか練習が確保できないのであれば、各自がもっと自主トレに励んだり、来年の春に義務教育を終えるリトルガッタスの選手には昇格の可能性も考慮したり。

なにかしらのアドバンテージを見い出す時期にしてほしいですね。


とにかく、最近のスフィアリーグは選抜から経験者を排除したり、経験者の出場時間を短くするルールを提案したり。
ある意味、タレントがフットサルをする姿を見せる、フットサル発のタレントを育成するという原点回帰の方向性を示してます。

もちろん、この姿勢は推せます。

でも、それと同時進行でもいいんで、例えば未経験者選抜で一般のチームと交流を深めると共に、経験者選抜で強豪チームに試合を挑んだりして、競技フットサル界にも「スフィアもなかなかやるなぁ」って見せ付ける努力もして欲しいし、経験者だって功労者なんだから、彼女達がどんどん腐っていくような環境にだけはして欲しくないですね。

口で言うほど簡単な問題ではないのは承知の上ですが、その辺のバランスをもっと追求して、安易な経験者排除だけではない面も示してくださいね。
今、願うのはその点のみです。

では今回は久々に真面目に語ったんで、明日は気を抜いて
「アホカワグランドチャンピオン大会 後編」です。
さぁ、丸居沙矢香ちゃんの運命は.....?